
みなさん、蚊、平気な方ですか?
私は 否 です。
アウトドアとかやるのに蚊は嫌いなんです~~~~~!!!!!
子どもの頃からよく刺されていて、一度、寝てる間に顔を10か所くらい刺されたことがあり、それからトラウマになっています。もはや「蚊恐怖症」までいくのではないかと…。
というわけで私のアウトドア活動は蚊が飛び始めたらオフシーズンになるのですが、この記事では、そんな蚊が飛ぶ時期に必須の「虫除けスプレー」についてまとめたいと思います。
というのも、私もアウトドアを始めるまで全然知らなかったんですが、虫除けスプレーにも種類があって、それぞれ特徴があるんですね。
あと、使い方も間違えると「虫除けスプレーかけたのに蚊に刺されてる…なんで???」ということになります。(私もそういうことよくあった!!!)
ということで、そんなことについて書きましたのでご参考になれば幸いです!
虫除けスプレーの必要性
まず、「蚊なんて刺されとけばいいじゃん、かゆくなるだけだし。」という方もいると思うので、虫除けスプレーの必要性について。
虫除けスプレーというと蚊への対策を想像すると思いますが、他にもブユ、アブ、マダニ、ツツガムシに効くものもあります。
ブユ、アブは刺されるとかゆみを通り越して痛かったりしますし、マダニやツツガムシは感染症を持っている場合もあります。そしてマダニ、ツツガムシは刺されると自分ではなかなかきれいに取れず、皮膚科に行って取ることになるのですが、時間が経ってしまった場合、皮膚ごとえぐって取る場合もあるそうです…。マダニ、ツツガムシに刺されたら必ず感染症にかかるというわけではないのですが、そうでなくてもできれば刺されたくない虫です。
そして、一般的には「かゆくなるだけじゃん」と思われている蚊ですが、地球上でもっとも人間の命を奪っているのは蚊です。
そのほとんどは海外のマラリアによるものですが、日本での危険性はゼロというわけではなく、蚊を媒介して日本脳炎に感染する可能性があります。(日本脳炎の予防接種によって罹患リスクは75~95%減らすことができるそうです。参考:厚生労働省HPより)
ここ数年で新型の感染症の脅威があったばかりですし、刺されないに越したことはないのです!!!
あ、だからって刺されてもほとんどは大丈夫なパターンの方が多いので落ち着いて行動してくださいね…。
虫除けスプレーの種類
さて、前段で「ブユ、アブ、マダニ、ツツガムシに効くものもあります」と書きましたが、そうです、実は市販されている虫除けスプレーには種類があるんですね。それによって効き方や効く虫が違います。
虫除けスプレー(肌にかけるタイプ)の種類は大きく分けて3つです。
- ディートを使ったもの
- イカリジンを使ったもの
- ハーブなど天然成分を使ったもの
1.ディートを使ったもの
最も一般的で効果が高いとされています。マラリア蚊がいるようなところでも推奨されているのがディートを使ったものです。
ディートの特徴
- 効く虫が多い:蚊、ブユ、アブ、マダニ、ツツガムシ、イエダニ、トコジラミ、サシバエ、ノミ、ヤマビル
- 塗った肌を刺されなくする効果がある
- 子どもには使用制限がある
2.イカリジンを使ったもの
イカリジンは新しく開発された虫除けの成分で、子どもにも安心して使えるというのが特徴です。
イカリジンの特徴
- 効く虫はディートより少ない:蚊、ブユ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミ、ヤマビル
- 塗った肌を刺されなくする効果がある
- 子どもへの使用制限がない
3.ハーブなど天然成分を使ったもの
自然派の方はこちらを使っているのではないでしょうか。虫が嫌う香りを使って忌避するという点が上記2つと大きく違う点です。
ハーブなど天然成分を使ったものの特徴
- 効く虫や効果:わからない
- 虫が嫌いな香りで寄せつけない
- 子どもへの使用も安心
効く虫や効果がわからんと書いたのは、虫を寄せ付けない一定の効果はありそうだけど確かな効果としては謳われていない、という感じです。
古くから民間でいろんな植物が虫対策に使われてきているので効果はあるのだと思いますが、上記2つの薬品のように「この虫に肌を刺されないために」という目的で開発されたものではありません。天然成分を使った虫除けは「このハーブが配合されている」と書かれているだけで、「この虫にこのように効く」ということは明言されていないものがほとんどだと思います。
絶対に刺されない効果があるとは言い切れないですが、とある研究ではユーカリは薄めのディートと同じくらいの効果を発揮したという記述もみました。
天然物を選ぶならユーカリがおすすめな感じです。あとはハッカかな。
虫除けスプレーの使い方、選び方
種類についてみてみると、やはりそれぞれメリットデメリットがあるわけで「これだけを選んで使うのが正解!」というものはありません。
実際に私も上記3種類とも持っていて、シーンによって使い分けています。それが一番重要です。
使い方で一番共有したいこと
まず、みなさんと共有したい知識はなんといってもディート、イカリジンの虫よけスプレーの使い方です。
ディート、イカリジンは肌に塗りたくって!!
スプレーをかけるだけでなく、必ず塗り広げて!!
おそらくこれが、「あれ~?虫除けスプレーしたのに蚊に刺されてるぅ~」の謎の正体だと思っています。
ものすごく雑に説明すると、ディート、イカリジンはそれを塗った肌に蚊がとまると、蚊がパニックになり、針がさせなくなるという薬品とのこと。(マダニ等に対しても同様)
なので、薬品が塗られていない肌に効き目はありません。(吸血虫が好む人間の匂いを感じさせなくする効果もあるみたいですが、そこに自分の好物があると気づかせないという感じなので、塗ってない肌には刺されるときは刺される)
必ず露出している肌には塗り広げましょう!(もっと早く知りたかった!!!)
ディート・イカリジン商品の選び方
ディートやイカリジンを使った商品は数多く売られています。どれを選んだらいいの?と迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。
まずはディートかイカリジンかをチェックして、次にチェックすべきは濃度です。
実は、ディートやイカリジンは濃度によって忌避効果は変わらないそうです。濃度によって何が違うかというと、持続時間です。
例えば、一度外に出たら一日中外にいるなとか、塗り直すの面倒だなとか、そういう場合は濃度の高いものを選んだほうがいいでしょう。
ちょっと1~2時間公園で遊ぶくらい、であれば濃度の低い安価なもので十分。
ただ、汗や水などで流れてしまうと効果がなくなるので、濃度の高いものであっても商品に書いてある持続時間より前に塗り直さないといけない場合もあるのでその点には注意です。
濃度と持続時間については商品パッケージに書いてあると思うのでそれを参考に使い分けを考えるのがおすすめです。
3種類の虫除けの使い分け方
さて、じゃあどういう観点で使い分けるのがいいのかという話ですが、これは好みや野外での活動範囲もそれぞれ違うので絶対の正解はないと思います。ここでは私の使い分けについて書きますので参考になれば幸いです。
まず、絶対蚊などに刺されたくないという場合はディートかイカリジンを選ぶのが安心です。
そして、蚊などの虫の姿すらなるべく見たくないという場合に天然成分のものなど、香りや煙で忌避するものを併用します。
日常ではイカリジン+天然成分
私は日常の公園遊びをする程度であればイカリジンをメインで子どもとともに使っています。一日中外にいることも多いので、約6~8時間効果が持続するものを使っています。子どもへの使用制限もないことから、短時間の公園遊びでも同じものを使っちゃってます。
さらに香り付きのシールなど天然成分のものを併せて使うこともあります。
外にも持ち出しやすいように小型ボトルのものを選んでます。
自然が多い場所ではディート+蚊取り線香
キャンプや山や畑など、日常より自然が多い場所に行く場合や藪漕ぎのようなことをしそうな場合は対応できる虫の種類が多いディートを使います。ディートは濃度によって使えない年齢があるので、使える範囲で持続時間長めのものを選んでいます。
そしてキャンプなど活動拠点では蚊取り線香や森林香を併用することが多いです。
やはり持ち出しやすいように小型ボトルを選んでます。イカリジンと使い分けてるし蚊の飛ぶ季節はオフシーズンなので(笑)小型でも十分だったりするんですよね。
蚊取り線香中最強と言われているパワー森林香はキャンパーにもファン多いです。
天然成分のものだけを使うことはめったにないかも(子どもが赤ちゃんのときは天然成分配合のシールとかベビーカーに吊るしたりするやつのみでした)。だいたいディートかイカリジンと併用しています。
私はめったにないんですがスーパーやショッピングセンターにお買い物に行くだけ~とか、お出かけ先が屋内メインであればフレグランス代わりに天然成分のものだけを使ったりもするかな。
パーフェクトポーションのはhakkaの方が効くという話もあるけど、香りがめちゃ好きなのでextraの方を選んでます。
自分の野外での活動範囲を考えて選んでみてね!
こういうのを選ぶときも、災害対策と同じで「どんなリスクが起こり得るか」から考えるのが一番です。
草むらをかき分けて遊んだりしなければ山やキャンプ場でもイカリジンでいいかもしれないですし、逆に普通の公園でも草むらの中に入っていくような方であれば日常的にディートを選んだほうがいいかもしれません。(草むらの中にツツガムシがいることが多くて、ツツガムシ忌避はディートだけなので)
ディートはイエダニやトコジラミにも効くので、トコジラミにやられちゃった場合には家の中でディートを使う場合もあるかもしれないですし…。本当に選び方はその人の状況によります。
ディート・イカリジンで効く虫についてまでは記述できなかったのですが、調べてみるとより選びやすいかもしれません。
上記がどなたかの参考になれば幸いです!