最新情報はSNSをチェックしてね♪

地震のときのつくば市の避難所事情

※記事内にはアフィリエイトリンクを含むことがあります。

こんにちは!災害対策インストラクターとして、つくば市を中心に防災やアウトドアの活動を行っている「つくばセルフ防災ラボ」の橘です。

今回は早くつくば市のみなさんと共有したかった「地震のときのつくば市の避難所事情」について、危機管理課さんから聞いたお話も含めてようやくまとめてみました。

大地震がきても避難所は開かない

これを言うとびっくりされる方が多いんですが、結論を言うと

つくば市は大地震が来ても避難所はすぐには開きません

理由① 地震は突然来るので避難所開設の準備ができない

地震は突然来る予測不可能なものなので、市役所の人たちも被災者です。
その場合、避難所担当の人が避難所にすぐ辿り着けるかわかりません。避難所開設の準備ができないのです。

地震の時は避難所は「開かない」というより「開けない」というのが正しい表現かもしれません。

理由② 避難所が必要になる人が少ない

避難所はそもそも、倒壊/半倒壊してしまった「家に居られない」という人のために開かれますが、つくば市は比較的新しい街で新しい建物が多いので、予想されている震度と耐震基準的に、半倒壊以上になる建物が少ないと考えられます。

地震の場合は在宅避難で対応できる割合が多いため、避難所がそれほど必要でないという判断となっています。

理由③ 避難所は長期避難に向かない

そもそも、半倒壊以上になった場合は「短期避難」ではなく「長期避難」が必要で、つくば市ではそういう人のために体育館等の避難所ではなくて空きアパート等に入れるよう準備をすすめてくれているそうです。

ちゃんと「短期避難」と「長期避難」を分けて、より快適に長期の避難生活ができるよう配慮してくれているんですね。

体育館などの避難所は報道でもわかると思いますが長期的に過ごすにはあまりにも向かない環境です。

  • プライベートを確保しづらい
  • 犯罪も起こりやすい
  • 感染症予防もしづらい

ので、家の中でガラスが飛散したり物が散乱したくらいであれば、片づけて在宅避難してる方が良い環境で過ごせます。

上記のような理由から、つくば市では「地震のときに避難所は開かない」という方針になっているとのことです。

補足

もちろん、少し時間が経ってから開設される場合もあります。
家に住めなくなってしまった人のためにアパート等を割り振るまでの間の居場所としてとか。

それまでは、避難所が必要だと感じれば「共助」の範囲でご近所さん同士・地域住民の力でなんとかする方が早いです。知り合いのお家に一時的に滞在させてもらうとかでもいいですし。

そういうときのために、普段から自治会に入っておいたり、なければ作ったりして、いざというときのための話し合いや訓練をしておいたり、サッと協力し合える関係をつくっておくことがとても重要です。(そのために、地域コミュニティづくりの活動にも積極的に関わったりしています。あおぞらおしゃべりパーティーもその活動の一環)

余談:地震以外のとき

風水害等の、予測できる災害の場合はもちろん避難所は開かれます。

今ちょうど夏の風水害の季節ですが、予報があったら行政はちゃんと毎回避難所開設の準備をしてくれていますね。

風水害の場合は、少しでも危険がありそうだと判断したらすぐ避難所へ行きましょう。

ただ、つくば市の問題として、避難所が足りてないところもあるそうです。

一昨年2019年の台風のときは、小田の地域は北条の避難所に案内されたけど、北条がいっぱいで避難すべき人が避難所に入れなかったという事態も起こったりしたそう。

だから、今何つくるか検討中の高エネ研南側の土地に避難所として機能できる施設ができるのは良いと思います。

あとは、避難所じゃなくても、知り合いのお家やホテル等の宿泊施設に避難するという手もあるので頭の片隅に置いておくといいですね。(我が家は2019年の台風のときはちょっと心配な住まいだったのでホテルに避難して快適に過ごせました。)

自分や自宅の状況を確認して備えよう!

災害時の対応は、個人によって、家の状況によって変わります。

避難所に行くときの条件は、ざっくり言うと家にいるのが危険なとき(浸水、半倒壊、倒壊、火災等)です。それを判断するために予め確認しておいた方がいいのはハザードマップと家の立地、家の築年月。

浸水や土砂崩れのリスクがあるかどうかは、ハザードマップを確認したり、近所の地形を見て他の地域より窪んでる地域でないか等チェックしておくと良いです。

耐震基準については1981年6月以降に建てられたものであれば震度6程度でも大丈夫とされているので、お住まいの建物の築年月を確認してみてください。

で、最後の蛇足で、家にいるときに災害が起こってくれるとは限りません。勤務先とか出先の場合は、もしかしたらその地域の避難所にお世話になるかもしれないので、その場合の備えをしておきたいですよね。(これはまた別の機会に、というか、そういうときの参考になりそうな話を防災講座でお話しています。)

ということで、つくば市では地震では避難所は開かないというお話でした。

考えてみると、TX沿線地域の新しい建物に住んでいる方はもしかしたらそんなに避難所に行くことはないかもです。もちろん、地震火災とか想定されている以上の地震が起こったりした場合にはお世話になるので、そのときのための非常用持ち出し袋の備えは必要なんですけど、、

まずは、家具転倒防止とかガラス飛散防止とか火災防止とかの対策で家の中を安全にして、備蓄を充実させるというのが優先的に取り組む備えかもしれません。

自分とご自宅にとって最適な備えを、ぜひ考えてみてください。

そして、わからない場合はつくばセルフ防災ラボの防災講座で一緒に考えていきましょ~。

タイトルとURLをコピーしました