この図鑑との出会いはもう10年くらい前になるのですが、当時同じ団体のボランティアスタッフだった樹木医で公園管理などを仕事にしている友人から教えてもらいました。
この頃は「自然ってなんとなくいいよねー。視力も上がりそうだよねー」くらいにしか感じていなくて、見えてる緑の違いになんか気づいておらず、とりあえず「自然体験っぽいなにか」ができていれば気持ちいいくらいの感覚でした。
団体の企画でその友人と一緒に子どもたちを連れて山に登る機会があり、そのときにこの図鑑を教えてもらったのですが、これによって、葉の付き方や形に種類があることを知ったり、よく見てみると同じ植物でも場所による太陽の当たり具合などで様子が違っていたり、同じような植物でも葉の光沢や触り心地などが違ったり、とにかく「目に見えてる緑の多様性」に気づくことができたのでした。
植物ってこうやって見分けるんだ!
ということが分かり、それ以降、何もないように見える野原でも植物観察を楽しめるようになり、時間が空いたら地面や樹木を見てどんなところが違うのかを考えたり、その植物にどんな歴史があるのか思いを馳せるようになりました。
この本との出会いがあったからこそ、自然にもっと興味が湧き、子どもが生まれてから自然を題材にたくさんの会話をすることができているように思います。
この本を教えてくれた友人にはとても感謝しています。(が、もっと早く出会いたかった!)
これを見ているどなたかにとっても自然との良い出会いになればいいなと思います。