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防災科研さんの一般公開で豪雨体験をしてきてわかったこと

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2025年4月19日(土)に、つくば市にある防災科研さんの一般公開に家族で遊びに行ってきました。

初めて参加したのですが、何より一番楽しみだったのが『豪雨体験』!!

リアルで練習しておこうとすると危険もあるので、安全な場所で快適な季節にこういう体験ができるのはとても貴重ですよね。

  • 私はレインコート+レインパンツ+レインシューズ(ショートブーツみたいなやつ)+晴雨兼用折り畳み傘のオーソドックススタイル
  • 夫は100均のコンパクトレインコート上半身のみ、下半身はそのまま(着替え持参)の猛者スタイル
  • 娘は普段雨の日に使っているレインポンチョ+晴雨兼用折り畳み傘

という準備で臨みました。

どんな豪雨体験ができるのか

さて、まずは豪雨体験の概要について。

本来であれば建物全体で雨を降らせることができるらしいのですが、参加者の準備スペース確保のため、建物内の奥側半分が豪雨体験スペースになっていました。

入口と出口が決まっており一方通行で歩く道が決められています。

そこで15~20分くらい放水して各自好きなように何週もできるというスタイルでした。

そして、下画像で左の入口側が100mm、右の出口側が300mmの雨量になっています。
場所毎に雨量を変えられるんですね!

雨量だけでなく雨粒の大きさも変えられるので、よりリアルな豪雨体験ができるとのこと。

100mmもだいぶ降ってますが、300mmは夏にあるゲリラ豪雨をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

ゲリラ豪雨の方は大粒の雨でとってもリアルでした。

完全防備かと思いきや…

豪雨体験の最中はこんな感じです(前を歩いているのが夫です)。

私は冒頭にも述べたようにレインコート+レインパンツ+レインシューズ+折り畳み傘という格好だったので1週目は割と平気でした。

ですが、2週目3週目と時間が経つにつれて水溜まりがひどくなってくるので「あ、これはちゃんと対策しないとレインパンツの下のズボンが水溜まりに浸かって濡れる!」と思いました。

完全防備でもズボンの裾はまくっておいた方が多少の水溜まりでも濡れなさそうです。

そして、風があって傘がさせない状況も想定して、2週目以降は傘なしで歩いてみました。

まず、しっかり前を向いて歩けません。

自然と顔に雨が当たらないようやや下向きに歩かざるを得なくなります。ただでさえ雨で視界が悪いのに前を向いて歩けない。かなりのストレスです。

さらに、雨音で家族の声が聴こえず意思疎通できません。

さらにさらに、袖口も絞れるレインコートですが、絞りが甘いとフードやメガネを直したりして袖口が横や上に向いた瞬間、隙間から雨が流れ込んできます。

レインコートの下の長袖もひじ上くらいまでまくっておいた方が無難そうです。

また、レインコートの性能によっては限界値を超えて裏まで水が染み込んでくることがあります。(これ知らずにレインウェアで雨の中東京→大阪間をバイクで走っていたら、ポケットに入れていたスマホがお亡くなりになったことがあります。涙)

今回私は4周くらいしたのですが、耐水圧10,000mmのレインコート裏は完全に染みてはいませんでしたが、ややしっとりしていて長時間は不安な感じでした。

レインコートを購入するときは耐水圧という表示を参考にすると良いです。
以下、Google検索のAIがまとめたものです。参考程度に…。

  • 300mm: 小雨程度なら耐えられる
  • 2,000mm: 中雨までは耐えられる
  • 10,000mm: 大雨にも耐えられる
  • 20,000mm: 嵐にも耐えられる

ちなみに一般的な傘の耐水圧は250mm程度だとか。
なので、今回使っていた折り畳み傘も長時間はもたなそうでした。1周しただけでヘタヘタで裏まで染みそうでした。

念押ししますが、雨のみの無風でこんな感じなので、風があったらもっと悲惨だと想像できます。

意外だった100均のコンパクトレインコートの性能

画像は子ども用ですが、今回の体験で夫が着ていたのは、こういう形で売っているダイソーさんの手のひらサイズのコンパクトレインコートの大人用です。

かなりコンパクトなのでお守り程度になればいいかなという気持ちで携帯していたのですが、夫によると「これを着ていた部分は全然平気だった」とのこと。

触ってみると裏にも染みていません。

↓もう一度同じ写真上げますが、この左に映っているのが夫です。身長は175㎝くらい。

ただのビニールを洋服の形にしてあるだけなので、防水性能で言えばレインコートよりも高いんですね。

フードの衿部分には絞れる紐もついているので、襟は大丈夫だったとのこと。

袖口には絞りがついていないので、腕を下ろしていないと袖から雨が入ってくるとのことでした。

もしかして袖部分をなんとかすればレインコートよりも頼りになるの!?と思って目からウロコの体験結果でした!

ちなみに、夫はレインパンツを履いていなかったのでズボンは濡れっぱなし。不快感を味わって「正気じゃいられない」と言っていましたw

体験してわかったこと

完全防備に思えても

  • 袖口の処理や下の服をまくるなどの対策が必要
  • 普通の靴だったら即濡れ
  • 長時間の移動はムリ(1周1~2分程度で傘がヘタる)
  • 大雨でストレスがかかり落ち着いた気持ちではいられない(風もあったらなおさら)

ということがリアルに体験できました。

さらには濡れた後の不快感はみなさんも知っての通りです。

もし大雨の中の避難になって、ただでさえ被災して落ち込んでいるときに濡れた後の着替えや靴の替えなどがなかったら…

言わずもがなですよね。

  • 着替え・靴の替えを防災リュックに入れておくか
  • 大雨の中の歩いての避難は最小限にする

という選択が必要ではないかなと思います。

さらには、「体温を守ること」が備えの中でも優先順位が高いことはこのブログで以前から書いていることですが、「濡れる」というのは体温を奪う悪条件にあたるため、極力濡れないようにする、濡れた後の処理をしっかりすることは健康や命を守る上でも重要です。

風水害はある程度予測できる災害です。

お家が浸水エリアにあったり、風水害に影響がありそうな場所にいるときは、予報が出た時点で風雨がひどくならないうちに早めの避難を心がけたいですね。

大雨の中の避難はムリ!!

と思って早めに行動しましょう!!

最後の蛇足:荷物は防水リュック推奨!

流れ的に触れられませんでしたが、荷物はポリ袋に入れるか完全防水リュックでないと無理ですね。

リュックに被せる防水カバーでも背中側はカバーできないのですぐ浸水してしまいそうです。

荷物まで覆ってしまえるポンチョも良い選択肢だと思いますが、大雨の中風でめくれたりということを考えると上下レインスーツ+防水リュック+ポンチョくらいの装備でやっとそんなに濡れず避難できるというくらいな気がします。

結論は同じですが、「風水害の避難は予報が出た時点で早めに行動」ということですね。

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