「防災用品としてロープ」という認識、なんとなく一般常識っぽく言われていますが、実際は
「何に使うの?」
「どうやって使うの?」
と思う方のほうが多いんではないでしょうか。
ロープはあったら確かに便利なんですが、結び方や使い方を知らなければただのロープ。無用の長物になってしまいます。
災害時の使い道としては主に「ブルーシート等と組み合わせて雨風を凌いだり、目隠し用の屋根や壁をつくる」というものがあります。
「身を守るためのシェルターづくり」としての重要な役割ですね。
そのため、主催している「防災デイキャンプ」ではロープとシートを使ってシェルターをつくるというプログラムを取り入れています。
そこでロープワークを覚えた方からはよく「このロープ、なんていうロープですか?」「どこで買えますか?」という質問をいただくので、私が使っているロープはこれだよ~というご紹介です。
日常生活にも使いやすい、かわいくておしゃれな「パラコード」
私が使っているロープは一般的に「パラコード」と呼ばれているロープです。
パラシュートに使われるのでそこから「パラコード」と名付けられているそうです。
パラコードは細くても耐荷重もあって、柔らかく結びやすいのが特徴です。
軽くてコンパクトにまとめられ、様々なカラーもあるので日常生活で取り入れやすいです。
その代わり、化繊でできているので熱に弱い・摩擦に弱いというのは覚えておいた方がいいですね。
ロープの種類によってもメリット・デメリットがあるので、そこを理解した上で活用することが大切です。
個人的おすすめのパラコード
「パラコード」で検索するとだいたい「9芯・4mm・550ポンド」というものが出てくると思うんですが、それぞれの意味は
- 芯:中に入ってる紐の数。だいたい数字が多いほど耐荷重がUPする
- mm:太さ
- ポンド:耐荷重
です。
550ポンドは耐荷重約250kg。だいたい上記の規格が多く出回っていて、私がいつも使っている・持ち歩いているものもこの規格です。
耐荷重250kgあれば日常生活やキャンプ等で使う分には十分です。
それを踏まえてのおすすめが以下のものです。
カラーが豊富な「Atwood(アトウッド)」
個人的なおすすめは「Atwood(アトウッド)」というところのパラコード。
カラーバリエーションが豊富で、好きな色・柄が見つかりやすく、選ぶのが楽しいです。
日常的に使うようになると、たくさん買って、気分によって色を変えたくなるんですよね…。ロープ沼です(笑)
他より丈夫な「TOUGH-GRID(タフグリッド)」
もっとしっかりしたロープがいい!という場合は、「TOUGH-GRID(タフグリッド)」というところの750ポンドパラコードがおすすめです。
こちらは上記Atwoodや他の一般的なパラコードと比較すると、耐荷重が750ポンド=約340㎏あるのが特徴です。私もタフグリッドのロープを持っていますが、他のに比べるとシュッとしていて、結びやすく止まりがいい感じがします。
価格は他のに比べて倍くらいするんですが、持っていると格の違いがなんとなく感じられます。
100フィート(約30m)は4色からしか選べないんですが、
私はレッドが好きなので、50フィート(約15ⅿ)の長さのものを購入しています。
どれを選ぶかはその人のこだわり次第だと思います。
タフグリッドじゃなくてもタープを張るときに困ったことはないですし、「これ一本でなんでもする」と考えるのではなく、上述したようにロープの特徴を捉えて、その範囲内で使用することが大切ですね。
綿ロープとかもうちにはありますね…。
アウトドアで使う場合は派手色がおすすめ!
ちなみに、キャンプなどのアウトドア活動で使う場合は派手な色のロープがおすすめです。
自然が好きな方たちはナチュラルカラーを選びがちなんですが、ナチュラルカラーは地面に落としたときに見つけにくい、ロープを張っているのに気づかず躓いたりしてしまう、ということが起こりやすくなるので要注意。
キャンプで使用するときは蛍光イエローや蛍光オレンジなど、視認性の高いものを使った方が安全面でも道具管理の面でもおすすめです!
ぜひ、好きなカラーのロープを探してみてください♪
そして使い方・結び方を色々知りたい!という方はぜひ「防災デイキャンプ」へ遊びに来てもらえたらうれしいです♪