
街中でも足元に生えており、実は誰もが見ない日はないのではないかというくらいの野草。
今日あなたが見かけたその野草、もしかしたら昔から薬草として使われてきたものかもしれません。
そんな「薬草」を知っているとしたら…?
いざというとき、もしかしたらあなたの命や健康を守る知恵となるかもしれません。
ここでは、野草の活用例と活用するときの注意点、これから野草を活用してみたい方に向けた野草との付き合いをまとめたいと思います。
野草の活用例
野草活用① いざというときの栄養源として
野草活用といえば、最近はこの「食べる」という活用がクローズアップされている印象があります。
いざというとき、そのへんに生えてる草が食べられれば、こんなに心強いことはありませんよね!
ものによりますが、野草はビタミン・ミネラルなどの栄養が豊富なものがたくさん。
心身の不調に効く作用もあるので、ハーブティーのような形で飲み薬的に重宝されることもあります。
しかも、シーズン中には採っても採っても次から次へと生えてきたりするので、すぐになくなることはないという意味でも心強いです。
サラダにしたり茹でたり炒めたり揚げたり、どんな食べ方が美味しいかなと色々試してみるのも楽しいです。

野草活用② 虫刺されや傷、肌荒れなどお肌のトラブルに
野草は食べるだけではなく外用、塗り薬として使われてきたものもあります。
抗菌・抗炎症作用のあるものが多いので、虫刺されの腫れやかゆみをおさえてくれたり、傷の消毒や血止めに使われるものもあります。
皮膚の悩みや筋肉疲労を和らげるために化粧水や湿布のように使われることも。入浴剤にするのも楽ちんでいいですね。
野草をそのまま揉み込んだりする方法もありますが、バームや化粧水などにしておくと、持ち歩いていつでも使えるので便利です。

野草活用③ 心のエネルギーとして
野草の恵みを取り入れてみると、それだけで「自然と繋がっている」「健康に良さそう」という気持ちになります。
この「気持ち」がもたらす作用もなかなか馬鹿にはできないなと思うことがあります。
いざというときはどうしても心も疲れてしまいがちです。それどころか、私たち現代人は毎日心が疲れることばかり…。
そんな日々でも、少しだけ野草を取り入れてみることで「今日はちょっとだけ丁寧な暮らしができた」「自分の体のために良さそうなことができた」という明るい気持ちになれるのが野草活用の良いところです。
野草はたくましいので毎日頻繁にお世話しなくても嫌というほど成長してくれるものばかり…
野草は忙しい現代人にこそおすすめな自然との繋がり方だと思います。
推しの野草ができたりすると、その野草が道端で元気に成長しているのを見るだけでうれしい・楽しい気持ちになったりもします。自分で気を遣って育てなくていいのでそれもまたいいですねw

野草を活用するときの注意点
ここまで、良いことばっかりかきましたが、野草活用する際には注意点もあります。
時には命を落としかねない事態にもなるので、基本的に野草の活用は自己責任で慎重に行いましょう。
毒草に注意
野草の中には食べられるものとそれによく似た毒草もあったりします。
必ず似ている毒草がないかチェックすること。これがまず大事です。
よくニラとスイセン(毒)を間違えたりする事故も例年起こっていて行政のサイトなどで注意喚起がされていますね。
身近なところにも毒草は生えているので、まずは毒草をしっかり覚えておくのが安心です。
動物におしっこかけられたりしてないか臭いチェック
街中ではたくさんの人に踏まれていたり、中にはお散歩中の犬猫に糞尿をかけられたりするエリアもあると思います。
なので、採取する場所に気を遣ったり、特に口の中に入れるものに関しては変なにおいがしないかなどもチェックします。
数年前には知多半島で捕獲された野犬からエキノコックスが検出されたことも話題になりました。←こちらの愛知県の衛生研究所では定期的に検査を実施しているそうで、今のところ危険な状況ではなさそうですが、そういったニュースにも敏感になっておくことも必要かなと思います。
私は一番確実なので、日常的に活用したいものに関してはプランターに移植したり、庭にいつの間にか生えてきた使えるものはそのまま放置したりしています。
私が行っている野草活用のワークショップでは、自分で借りて管理している畑の野草を使うので、むやみに踏まれたり犬猫の散歩コースになっていることはありません。
ちなみに…私の同定の仕方
ちなみに、まだまだ野草の種類をたくさんは知らない私の場合の、野草の同定の仕方をまとめておきます。
- まずGoogleレンズに聞いてみる
- 可能性のある植物の名前が出てきたらその名前であらためて検索や図鑑で調べる
- 似ている毒草がないか調べる
- 確信がもてなかったらやめる
- 興味があれば持ち帰ってプランターで育てる(持ち帰っていい場所限定)
Googleレンズという素晴らしい機能が使えるようになってから、素人でも格段に同定スピードが上がったように思います。
ただ、思いっきり「違うだろ」という結果も出てくるので信用はしていません。
そこで出てきた「名前 似てる草」などで検索するとより似ているものが出てきたりするので、そうやって調べるきっかけを掴んでいます。
ただし、ネット検索も最後まで信用はせずに、最後は図鑑などで調べて特徴を照らし合わせて同定することが多いです。
そして、確信が持てるまで活用はしません。
野草は花が咲いたり成長してからの方が同定しやすいので、どうしても正体が知りたい野草に関しては(持ち帰っていい場所に生えてるものであれば)持ち帰って育てて同定したりもします。
野草の見分け方はコツというか、ちょっと知識があると違いが分かりやすくなります。見分け方に関してはワークショップでクイズ形式でお伝えしたりもしていますのでご興味あればご参加ください。
野草との付き合い方
さて、これから野草活用をはじめてみたいな~という方に向けておすすめのつき合い方をご紹介します。
それは、まずは1種類とつき合ってみること! 多くても3種類くらいで十分かもしれません。
「5種類の野草を覚えるより、1つの野草の5つの効能を覚えよう」と言われたりもします。
それだけ、1つの野草に様々な効能があるんですね。
いきなりたくさん覚えようとせず、1種類を四季を通じて観察したり活用してみると、その野草とより深く関われますし、その関わりがスムーズになってくると、次の野草とつき合い始めるのもスムーズになります。
私も初めはセイタカアワダチソウばかりでしたが、その効能や活用方法がベースにあるので、別の野草もすんなり活用できるようになってきていると思います。
特に私は「そんなに植物の種類覚えられないよー」というタイプだったので、この始め方が性に合っていました。
ズボラで植物を枯らしてきた過去がある、という方には特におすすめです、はい。
そんなわけで、私の野草のワークショップではそんなに種類豊富に扱いませんが、どこでもすぐ見つかるものを中心に、ズボラでも忙しくてもできる野草とのつき合い方をお伝えしていますw

足元の多様性がわかると、日々が豊かに
野草の種類をたくさん知っているわけではないけれど、見分け方・違いがわかるだけで「あら、あなたはお隣の緑とは違う緑なのね!」「あなたはそんな特徴があるのね!」と小さな発見がたくさんあって植物観察が楽しくなります。
知らない植物の正体を知りたくなって、検索したり図鑑を見たりしていると、近所の道端や公園で永遠に楽しめます。
最近はそれを絵に描いたりするのも楽しかったり。
足元の世界でいつまでもどこまでも楽しみが尽きない自分を発見できると、それもまた「何があっても今この場所で楽しめる」という安心感に繋がっています。
この小さくて広い世界を、みなさんと一緒に楽しめたらいいなぁと思います。


