「災害に備えてお風呂に水を貯めておこう」っていう話ありますよね。
私はあれ、必ずしも全員がやらなくても良いと思っています。
でも、とある防災士さんのお話を聞いていたら「必ずやろう」くらいのテンションに聴こえたので、ここに考えをまとめておきます。
災害時のお風呂に貯めた水の使い道
パッと思いつくところだと「トイレの水を流すために使う」という使い道だと思いますが、今の常識では災害時に排水管が壊れていないか確認するまではトイレに水を流すのはNGとされています。
しっかり非常用トイレを備えておきましょう。
では他の用途としては、、、洗濯や洗い物…? 浴槽に入っている水で…???
いや、これも浴槽では雑菌が繁殖しやすいと思うので抵抗がある…。
ということでGoogle先生に聞いてみたところ、上記以外に「火災が発生したときの消火用に」という答えが書かれていました。
これが一番納得できる!!
ただ、消火用なら家庭に一台、小型でもいいので消火器があるのが理想なのではと。
我が家にはマンションで最初から配布されていた消火器があるのですが、私の防災の先生が消火器を取り扱っている営業の方(?)に聞いた話では、ヤマトプロテックさんの中性強化液の消火器がおすすめだとか(実際に使ったり調べたわけではないので参考までに)。
タイミングが合えばほしいと思っているのは「ファイヤーショーカスティック」というものです。(しばらく在庫切れでなかなか購入できません。入荷を待ち望んでいます…!!)
消火器がなければお風呂に水を貯めておいた方がいいかもしれませんが、消火器があるなら必ずしもお風呂に水を貯めておかなくてもいいのかなーと思います。
じゃあ全員に対して「お風呂に水を貯めておくといいよ」と言うには…。
『あるモノ』が必要になるのですが、それを備えれば誰しもがお風呂の水を有効活用できるのでは。
それは…、浄水器!!
浄水器があればお風呂に貯めた水を飲み水に変換できます。
家庭用にデカいものもあれば、携帯用のボトルタイプも。
私は携帯用のボトルタイプで「セイシェル」という浄水器を持っています。

お風呂の水や川の水も飲み水にできるので、近くに水源があれば一本あるととても心強い防災グッズです。
1本で約380リットルを浄水できるので、1日1リットル使っても1年使える計算です。
通常1本8,000円くらいしますが、細菌・ウイルスはもちろん水に溶けている重金属や放射性物質も除去してくれるので、水源の水質に不安がある場合でも安心です。
私の周りではこれを普段の水筒代わりにして持ち歩いている人が多い印象です。そうすれば出先で被災しても水源さえ見つけられれば飲み水に困りません。
家族でも日常では別々に行動することが多い、出勤や通学をしている、などの場合は1人1本あると安心ですね。
今は在宅ワーカーも多いので、そんなに別行動はせず家族で一本あればいいかなという方は交換フィルターがセットのものを購入するのもいいかもです(交換フィルターは5,000円くらいなのですが、最初に交換フィルターもセットで買うとちょっとお得です)。
っと、自分の持っている浄水器に話がそれてしまいましたが…。
お風呂に貯めた水に限定するのであれば、浄水器はソーヤーでいいかなと思います。(ソーヤーも持ってます)
ソーヤーというのもとってもコンパクトな携帯浄水器で、上記セイシェルのように水に溶けているものまでは除去できませんが、有害細菌をちゃんと除去してくれます。水源によってはこちらで十分だと思います。
この子のすごいところはフィルターの掃除機能があるという点です。
自分で浄水した水を使ってフィルターが掃除できるので交換フィルター要らずで大量の水を浄水することができます。
昔に比べてちょっと値上がりしたみたいですが、それでも災害時の飲み水確保という点ではお手頃価格だと思います。
まあでも、浄水器も必須の備えというわけではなく、飲み水をしっかり備えておけばいい話です。
水は飲まずに生きてられるのが3日程度とタイムリミットが早いので、あったら安心という感じです。
最後に、お風呂に水を貯めておく際の注意点ですが、小さいお子さんがいる場合は溺れるリスクもあるので控えた方がいいです。
この「お風呂に水を貯めよう」議論、結構代表的な例だと思いますが、誰かが言っている「こうした方がいいよ」という情報を鵜呑みにせず、一歩立ち止まって考えてみて「なぜそうした方がいいと言っているのか」「自分や我が家には適切なのか?」を考えてみると自分に合った備えが見えやすくなると思います。
実際に「”私は”これいらないな」「”私は”こうしなくてもいいかな」というのは結構あります。だた、今の自分にいらないだけかもしれないので情報として知ることは大切だと思います。